堀越学園:幼稚園保護者が嘆願書 972人署名「安定した教育望む」 /群馬
毎日新聞 2012年7月26日(木)15時45分配信
学校法人堀越学園(高崎市)の大島孝夫理事長は25日、運営する子供の国幼稚園の園児の保護者ら972人の署名が添えられた嘆願書を受け取ったことを明らかにした。嘆願書は「子供たちが安心して学べ、先生方が安定して教育に励めることを切に望む。そのためにあらゆる手段を講じていただきたい」などの内容という。大島理事長は「心強い応援だ。支援を受ける米キリスト教団の理事会に持って行く」と語った。堀越幼稚園の保護者も県、市に提出する署名に取り組んでおり、約600人分が集まったという。
また、創造学園大東京校の校長に対し解雇が通知された問題では、大島理事長ら6人が同日、東京都内で理事会を開き、同大の井上晴彦学長を校長事務取扱に決めた。文部科学省は「地位保全が認められた3人を加え、理事は9人」との見解を示しているが、堀越哲二元理事長ら3人に対して招集手続きは取らなかったという。
一方、同学園中山キャンパス(高崎市吉井町岩崎)で25日、堀越氏側の指示で財務部などの部屋の鍵が交換されたことが、関係者への取材でわかった。同部屋の鍵は今年1月、堀越氏らの解任が発表された直後、大島理事長の指示で交換された。5月に仮処分決定が出された後は、担当職員に対し出勤しないよう指示が出されていた。
取材に対し堀越氏は「財務の仕事が滞っており、教職員も困っている。中に入って事務ができるよう鍵を替えた」と話した。【増田勝彦】
7月26日朝刊